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「DOTS」とは?

結核患者 薬局直接服薬支援(DOTS)について

杉並区のDOTS事業とは?

(一社)杉並区薬剤師会は、杉並保健所からの協力要請を受け、平成17年4月に薬局DOTSを導入しました。以来、順調に経過しており、薬局DOTSを利用された患者さんからは「薬剤師さんが親身に支援してくれて良かった。」と大変好評です。

DOTS(ドッツ)とは?

DOTS (Directly Observed Treatment Short Course) とはWHOが提唱している結核抑圧のための戦略。喀痰塗沫陽性患者の服薬を第三者が確認し、治療中断、結核菌の耐性化を防ぎ確実な治癒と します。その結果、新たな結核罹患率を低下させ、結核の撲滅を目指します。

事業背景と目的

平成17年施行の結核予防法改正により、保健所が結核患者さんに確実な服薬を指導することが明確に位置づけられました。近年、東京都においては若年層の結 核罹患率の上昇や、多剤耐性菌の出現など、結核を取り巻く状況は変化しています。杉並区では、内服治療中断・結核耐性菌化の予防、結核罹患率の減少に向け て、H17年度から直接服薬支援(DOTS)事業を開始いたしました。

対象者

区内居住の結核患者のうち喀痰塗抹陽性者及び、喀痰塗抹陰性のうち必要と認められた方。
(薬局に委託する場合は、喀痰塗抹陰性となってからにしております)

対象者とDOTS方法の選定

患者さんの病状・生活状況から適切な服薬支援の方法を保健所内で検討し決定します。

種類 主な対象者 服薬支援者 頻度
外来 DOTS 住所不定者、アルコール依存症者、治療中断歴のある者、再発者など中断リスクの高い患者さん 保健予防課職員、主治医外来看護師、 薬局薬剤師 など 週 1〜5回程度
訪問 DOTS 要介護在宅高齢者や、単身の高齢者、障害者などのうち通所が困難な患者さん 保健予防課職員、訪問看護師、ケアマネージャー、ヘルパーなど 週1回程度
連絡確認 DOTS 訪問・外来 DOTSの対象以外の塗抹陽性患者さんなど 保健予防課職員
(服薬状況確認)
月 1回以上

薬局DOTSが選択された場合の実施手順

1.患者さんの住所、服薬状況、希望等により、薬局に口頭で依頼
2.薬局・患者さん・医療機関・保健所DOTSカンファレンス・打ち合わせ 
3.保健予防課より 依頼・契約
4.薬局DOTS実施
  ・患者さんの来局日は、薬局で内服確認。来局日以外は空袋、DOTSノートで確認。
  ・服薬を確認したら、DOTSノート・保健予防課への報告書にチェック
5.月末に実績報告・請求書を保健予防課へ送付。翌月に委託料支払
  *対応困難時は担当保健師に連絡

DOTSの評価

保健所で定期的にDOTSによる服薬状況を評価し、治療成功率の向上をはかっていきます。

東京都版 21世紀型DOTS戦略 体系図

(↓ 図をクリックすると、拡大してご覧になれます。 )

東京都版 21世紀型DOTS戦略 体系図

★詳細につきましては、杉並保健所保健予防課 までお問い合わせ下さい。

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